2016年3月25日、文部科学省の科学技術・学術審議会学術分科会学術情報委員会が、「学術情報のオープン化の推進について(審議まとめ)」(2016年2月26日付け)を公表しました。学術情報のオープン化を推進するための当面の基本的方策をとりまとめたもので、
基本的考え方として、
・大学等(大学及び研究機関)における研究成果は原則公開すること(論文や研究データをインターネット上で公表し、合法的な用途で利用することを障壁無しで許可すること)
・研究成果の公開を通じた利活用の促進、公的資金による研究成果のうち、論文及び論文のエビデンスとしての研究データは原則公開すべきこと
・どのデータをどのような様式で研究データとして公開とすべきか、あるいはどのような場合に非公開とすべきかということについては、研究者コミュニティ等による検討を踏まえた対応が必要であること
などが掲げられ、また、基本的方策も示されています。
また、
・公開すべき研究成果と非公開とすべき研究成果を適切に規定すること
・研究終了後の研究データの長期的な保存の仕組み、保存すべきデータの範囲、データ提供者のインセンティブ、研究成果の相互利用の促進
などが継続的な検討の必要性のある事項として挙げられています。