2024年1月30日付けで、国際学術会議(ISC)が、学術出版に関する2023年の主な動向をまとめた記事“A promising year ahead for scientific publishing”をウェブサイト上に掲載しました。著者はISCでプロジェクトコンサルタントを務めるMoumita Koley氏です。
2023年の学術出版に関連した重要な動きとして、以下のような点が挙げられています。
・ 高額な論文掲載料(APC)への抗議を契機とした、ジャーナル編集者の大量辞任と新たなオープンアクセス(OA)ジャーナルの立ち上げ
・ 論文の質を理由としたジャーナルのデータベースからの取下げや撤回論文の増加を始めとする、研究公正をめぐる課題の浮上
・ 欧州の機関等による著者・読者に費用負担を求めないダイヤモンドOAの推進
・ ScopusやWeb of Scienceといった商用の学術文献データベースからの脱却の動き
このほか、記事の中では、学術出版システムの改革に向けたISCの取組や2024年の展望が述べられています。